#こんな時だからステキな児童書の話をしよう
Twitterで素敵なハッシュタグを見つけました。
コロナウイルスの影響で気持ちが下がることが多い中、気持ちがほっこりするハッシュタグいいですね。
最近仕事中に子どもたちから「よんで」とお願いされたもので、読んでみたらとても素敵な絵本だったのでご紹介します。
『このあとどうしちゃおう』
ブロンズ新社から出ている児童書でヨシタケシンスケさんの作品です。
しんだおじいちゃんがかいた「このあと どうしちゃおう」ノートがでてきた。
「じぶんが しょうらい しんだら どうなりたいか」が、かいてある。
「うまれかわったらなりたいもの」「こんなかみさまにいてほしい」......なんだかおじいちゃん、たのしそう。
でも、もしかしたらぎゃくだったのかもしれない。
ぼくだったら、どうしちゃおうかな。
いま、いきているあいだに、かんがえてみよう!
ブロンズ新社より
「こないだ おじいちゃんが しんじゃった。」
から始まります。
エンディングノートみたいなものが出てきて、それを「ぼく」が読んでいます。
死んだ後にどうなるのかの予想、服装、生まれ変わったらなりたいもの、天国の予想図、地獄の予想図などなど…。
ヨシタケシンスケさんの想像力が素晴らしいんです。
作ってほしいお墓の絵をみて、みんなで「どれがいい?」「わたしはこれ!」「ぼく、これがいい」「せんせいはこれかな」って指さしながら読み進めました。
この本から伝わってくること
「死」についてこんなに明るく向き合える本はなかなかないかも…と笑いながら読んでいたら、後半グッとくる部分があって泣きそうになりました。
「ぼく」は、死について真剣に考えることは、今どう生きたらいいかにつながっているんだと気づく。
わたしが初めて「死」を意識したのは小学校1~2年生でした。
お葬式に出たので、人が亡くなるってこういうことなんだということに直面しました。
しばらくの間「死ぬのはこわい、嫌だ」と泣きました。
そのときにこの本に出会えていたらなぁ、あの時のわたしに読んであげたいって思いました。
最後はまた笑える素敵な児童書です。
対象年齢
3歳なら絵を楽しめるし、4歳以上なら内容もなんとなく理解できます。
5歳から小学校低学年までは何か行動したくなっちゃうはず。
読む年齢によって「死」の捉え方も変わってくると思うので長く楽しめると思います。
ヨシタケシンスケさんの本は園で子どもたちに人気です。
2~3歳児に人気なのはこちらの2冊。
おしっこちょっぴりもれたろう
何回読んでいるか分からない。わたしも大好き。
日常に転がっていることを、子どもの目線で面白く書きながら大人をチクリと刺しています。
嫌味はなくて面白い。子どもも大人も楽しめます。

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