子育て相談を受けていると「うちは一人っ子なので…」という言葉をよく聞きます。
- 一人っ子だからワガママになりやすいかも
- 一人っ子だから社交性が育たないのでは
- 一人っ子だから…だよね、と言われることへのストレス
- 一人っ子だから子どもに寂しい思いをさせているのではないか
うちの息子も一人っ子。
心配する気持ち、分かります。
高校生になった息子の子育てを振り返って、一人っ子育ての大変だったことや心配だったこと。
反対に一人っ子だからこそできたこと、楽しかったことも含め「一人っ子ってかわいそうなの?」について考えてみたいと思います。
Contents
一人っ子あるある
- 一人で時間を潰すことが苦じゃない
- 年上と話すほうが気が楽
- 人を頼ることができない
- もめごとや争いは嫌い
- 金銭感覚が少しズレている
- ご飯を食べるスピードが遅い
- 兄弟に憧れがある
- 習い事の数が以上に多かった
- 両親からの期待やプレッシャーがすごい
- 独り言が多いと言われる
- 嫌いなことがあるとすぐに顔に出る
- 人にモノを貸したり、シェアする感覚がない
うんうん、そうそうという人もいれば、
え?ちょっと違うなぁという人もいるのではないでしょうか。
息子が当てはまるのは1.2.3.4.5。
5の金銭感覚は記事に書かれている内容とは逆の意味でのズレなので、全部で4つかな。
我慢するのが苦手ではなく、ケチすぎるの(笑)
わたしは妹がいる長女ですが、1.3.4.11の4つが当てはまります。数的には同じ。
こうして見ると「一人っ子の特徴」って曖昧ということが分かりますね。
一人っ子がいいか、兄弟姉妹がいたほうがいいか
よくなかった点は周囲の声かなぁ
「弟か妹、欲しいよねぇ」と息子への声かけに何度も言われて、嫌な思いをしました
— たよらこ@子育て&ブログ相談(ココナラ) (@tayorakko) December 5, 2020
「弟か妹、欲しいよね」という言葉には「一人っ子は可哀そう」という前提があると思うのですが、兄弟がいるから幸せとは限らないし、一人っ子だから不幸とも限りませんよね。
声をかけてくれたかたは意地悪で言ったわけではないと思うけれど、自分の中の思い込みって知らず知らずのうちにこぼれ出てしまうんですね。
もちろんわたしの中にも思い込みや前提はたくさんあります。自分の中で大事にしていることや前提にどんなものがあるかを知ることは、コミュニケーション上で大きなポイントです。
本当に子どもがたくさんほしいの?
息子が生まれて数年経つと、ママ友の二人目ラッシュが始まり焦りがでました。
欲しいかどうかではなく、周囲に置いていかれる気持ちがして胸がざわざわしたの。
その頃にNVCと出会えていたら違っていたのだろうな。
当時夫は仕事がものすごく忙しく、毎晩帰宅が午前様だった上に鬱でした。通院しながら仕事にやっと通っていて2人目を育てる自信はないと言いました。
息子は3歳頃から一貫して弟も妹もいらないと言いました。わたしの心だけが定まらずにウロウロしていたのです。
仕事でも子どもと関わっているので、家でも保育園状態はわたしの性格には合わない。
子どもは一人がいいと気づくまでに、時間がかかりました。
一人っ子と一人っ子育てのかたからの声
Twitterで頂いた声をご紹介します。
- 一人だと遊ぶ相手がいなくてヒマそうでした。学校に行きだしても、兄弟がいる友達には迫力負けしていた。よかったことは、いつもNo1・オンリーワンの状態だったから、愛情だけは感じてくれていたのでは、と思っています。(クマ子さんより)
- 一人っ子だと遊び相手が大人だけ。その子の特性にもよりそうだけど、子供同士の関わり方が下手くそな気がします。良かったのは目も手もお金もかけられる。娘に「お母さん独り占めできて嬉しい」と言われたことかな。(あきさんより)
- 大人の中だけで育っているので「理由のわからない衝動的な子供の行動」が自分も子供なのに苦手で「小さい子どもは宇宙人、近寄りたくない存在」でした。良くも悪くも「子どもらしくない」とよく言われました大人の事情がわかってしまうので、我が儘が言えない子どもでした「好き嫌いは大人を困らせることだから良くないことだ」と感じていたようです譲れないことができて、譲らなくなったのはある程度大人になってからかもしれません。(う~にゅんさんより)
息子も中学生ですでにおじいちゃんみたいでした。趣味が盆栽で文房具好き。山歩きや世界遺産の本を読んでいた(笑)
わたしの周囲には一人っ子育てが多いのですが、一人っ子でも社交的で人とのつながりを大事にしたい子もたくさんいる。
一人っ子だから〇〇はあてにならない気がしませんか。
一人っ子育ての大変だったところ
Twitterで頂いた声にもあるように遊び相手がいないので、親が遊び相手になるしかない時間があることかなぁ。
家にいても、遊びに出かけても遊び相手は親というところが少し大変だったかな。友だち家族とキャンプに行くなどもしましたが、家族だけでのんびりしたいときもあり、そんなときは夫とわたしで順番に遊び相手になっていました。
あとは「弟か妹、欲しいよねぇ」「一人だからラクでいいね」という何気ない声にやられる。3人家族と心が決まってからも、ふいに刺される言葉にダメージを受けることがありました。
大変なポイント
- 遊び相手がいない(もしくは一人遊びが多くなりがち)
- 周囲の何気ない言葉
- 我慢することを覚える機会が少ない
一人っ子は我慢ができないと言われたくなかったので、例えばデザートを分けるときにはじゃんけんで決めるなどの工夫をしました。
息子を子ども扱いせずに一人の人として扱った結果、おじいちゃんになったと思われます。どんなものにも副作用ありですね(笑)
一人っ子だからこそできる子育て
子どもが一人だから、家にお金がかけられたと思っています。二人以上いたら、ハウスメーカーで家を建てることは無理でした。

旅行へあちこち行けたのも、息子の趣味にとことんつきあえたのも一人っ子ならでは。
一人っ子育てのメリット
- 金銭的にも時間的にも余裕ができる
- 余裕の分で自分の時間や旅行に行ける
- スケジュール調整にも余裕ができる
- じっくりゆっくり関わる時間が取れやすい
家族が少ないなりに忙しいのが現実なのですが、この状況にプラスして子どもがもう一人二人いたら、わたしパンクしているなと思うのです。
今、自分のやりたいことができているのも、一人っ子で子育てがほぼ終わり自由な時間があることが大きいと感じています。
まとめ
兄弟姉妹がいればそのメリットデメリットもあり、一人っ子だったらそのメリットデメリットもあります。
どちらがかわいそうも、どちらが幸せもありません。
生きている貴重な時間を、損か得かで判断したくないですよね。

自分にないものや環境に憧れをもちやすい傾向がありますが、今あるものを感じて幸せと思えるものを見つけていく。
「一人っ子でごめんね」と謝るより、一人っ子だからこそできることを見つけて楽しむ。
親の面倒は全部自分がみなくてはと思わず息子が息子の人生を羽ばたけるよう、
わたしはわたしの人生を生きて、老後のために蓄えようと思います。