勤務している園は自然の中で過ごし、自然から学ぶ保育です。
周囲に話すとどう過ごしているのかがまったくイメージできないと言います。
わたしも最初はイメージできないまま不安な気持ちで参加しました。
自然保育を知らないかたによく聞かれる質問に答えていきたいと思います。
自然保育とは

名前は自然保育、野外保育、里山保育、森のようちえんなどたくさんあります。
自然環境や地域文化 を活用し、子どもたちの 直接的な体験を大切に する保育・幼児教育を 指します。
平成27年度、⻑野県 では「信州型自然保育 認定制度」が、鳥取県 でも「とっとり森・里山等 自然保育認証制度」が 創設されました。
森や山、 川、里山などでの活動 をとおして豊かな学びが 得られる「自然保育」は、 全国的に注目を集めて います。
北欧など海外では選択肢の一つとしてポピュラーな自然保育が、日本で始まったのは30年ほど前です。
1日のほとんどを野外で過ごします。四季のある日本の気候は自然の美しさや偉大さを存分に味わうことができる大きなフィールドだと思います。
園舎がない?

園舎はある園もあればない園もあります。
昨年見学、体験にお邪魔させてもらったやまっこかわっこは園舎がありました。
園舎がない園の場合は現地集合、現地解散になります。
雨の日はどうするの?

雨が降っても雪が降っても基本的には戸外で過ごします。
フィールドにはテントを立てますが、テントの中や下で遊ぶ時間は短く、雨を楽しむ保育をしています。
大人も子どもも雨具は本格的なものを使用します。
傘は安全面から基本的に使用しないので、帽子も重要です。
安いので心配でしたが、使い始めて2か月現在、今のところ濡れずに過ごしています。
耐久性については心配があれば追記します。
どんなことをして過ごすの?

どんなフィールドで過ごすのかにより違います。
やまっこかわっこのように川が側にあれば川遊び。
山が近くにあれば山で遊び。
野外保育まめのめ
わたしが勤務している園では畑で作業を兼ねて遊び、田んぼで泥だらけになって遊び、森を散歩します。
今日は森の探検に行き、葉っぱで遊んだり木登りをしたり、木の棒を振り回して遊びました。
一日がゆっくりと流れ、雲が流れ、風が通るのを感じています。
一斉保育との違い
この記事は元々【満三歳児保育】理想と現実の狭間で手首が痛むというタイトルだったものをリライトしました。
元の記事に書いた内容です。
今月から二歳クラスとともに、幼児クラス(3~5歳児)の補助にも入ることになりました。
活動量が多くてヘトヘトです。昨日の休憩時間は、かくれんぼの鬼になって数を数えている間でした。
運動会などの行事を終え落ち着いて色々なことに取り組むことができるこの時期に、満三歳児が続々と入園。
園にもよりますが、満三歳になった翌日から幼稚園に入園することができます。
満三歳児=二歳児クラスの子たちと同級生。
二歳児クラスがあるのだから、そこで一緒に生活すればいいのでは?と思うでしょうが二歳児クラスは働いているかた対象だし、人数的にもすでにいっぱいなのです。
まだまだ個人差が大きい年齢。
三歳児と満三歳児(二歳児)の発達はだいぶ違います。
周囲が落ち着いてきているから入園したての満三歳児に手をかけられるメリットがあるはずなのですが、人員的な余裕がないのでそのメリット薄く。
部屋でお話し聞くより、外をかけ回りたいよね。
三歳児クラスの人数が少人数でもないので、そこに満三歳児が加わってかなりのボリューミーに…。も~お腹いっぱい。
三歳児に満三歳の面倒を見てほしいという淡い期待もしますが、満三歳メンバーが自由過ぎてどうにもならんのです。
わたしにもどうにもならんわ~。
誰かと何かを楽しむよりも、自分の世界を楽しみたい満三歳児。
二歳児クラスなら必要のない、園服の着脱にお便りノートへのシールの貼り付け、コップやタオルをかけるなどのやることが多い!
給食でも配膳に時間がかかるし、片付けまでやるのは無理な気がする。
給食の後片付けを放棄して、上靴のまま飛び出してそのまま外階段で二階に登って行く姿を目撃して追跡開始。
二階の室内に入っていく姿を発見しました。
わたしも上靴のまま、急いで二階へ。
見ると、廊下をまるで逆走車のように走り回っています。
まずは一度止めようと追いかけたとき、カーブで体が壁にぶつかりそうになったのをよけたものの、腕だけ残って手首を強打してしまいました。
壁の角に当てたので、青タン&ぽっこり腫れた💦
何やっているんだろ。もう…情けない。見守ろう、見守りたい。
でも事件は現場で起きています。理想と現実の狭間で窒息しそう。
心がギリギリの状態を隠して、仕事で頑張っていたんだなぁ。
仕事なんだから頑張るのは当たり前?
学校や幼稚園はみんなと一緒に過ごす場所だから、我慢するのは当たり前?
そろそろ古い概念捨てませんか。
もちろんみんなと一緒も大事。でも何より自分の心が大事。
人の顔色見ながら生きることよりも、自分がどうしたら満たされるのか、そして自分を満たしながら相手と繋がれる方法を伝えたい。
小学校に行ったとき困る?

こんな話を聞いたり、心の中で感じたりしませんでしたか。
実はわたしも、息子が小学校に入ったときに躓かないように、今なにができるかを常に探していました。
昨年やまっこかわっこに行ったときに驚きを感じました。
その頃勤務していた園では、やってはいけない危険なこと(と大人が決めたこと)を何度も何度も注意してそれでもやめない現象にイライラしていました。
やまっこかわっこの子たちは自分で考え行動する場面がたくさんあったんです。
あぁ、「これはダメ」「あれもダメ」「これはいい」と大人が決めたルールの中で生きる子どもたちとこんなふうに違うのだなぁと。
それは過去の自分を含めて、大きなカルチャーショックでした。

棒を振り回すのは、自分と相手の距離を知るため
自然保育のメリットデメリット
デメリットは保護者の活躍の場が多いことかな。
どこの園もというわけではありませんが、子どもを中心に親も先生も園も一体になっているところが多いです。
わが園もですがやらされているというより、保護者が協力的なところが多いのも特徴だと思います。
メリットは、子どもが本当の意味で伸び伸びと育ちます。
小さなけがをたくさん経験することで、大きなけがの予防になる。
あれこれ口を出して助けたり、諭したりしなくても、信じて見守っていたら失敗の中から学ぶことができる。
たくさんのオモチャがなくても、欲しいものは自分で探し手に入れる。
信じて見守ってくれる人が周りにいることで、この世界に自分の存在があっていいと幼少期に感じることができた子は、小学校中学年~高学年あたり(個人差あり)からグングン伸びるというデータも出ています。
ただし、どんな保育もその子の特性により合う合わないはありますので、ぜひ体験してみて下さい。

今日子どもたちと遊んだ森
