2歳児を全力で受容してみた…その後
少し前に、2歳児を全力で受容してみた記事を書きました。
この記事を書きながら、読む人疲れるだろうなぁ…と思っていました。
記事を2つに分けようか悩みましたが、これが保育士のリアルな日常。
現実には、この数倍の濃さの毎日よ♡
子どもたちと向き合う仕事の楽しさも伝えたいけれど、現実も伝えたい。
思いきって更新したら、ブックマークコメントやTwitterで温かい言葉をかけていただきました。
ありがとうございます♡
あれから1ヶ月。
自分のできる範囲で受容を続けていました。
記事に出てきて、わたしが最後に受容を諦めただいくん。
外遊びへ抱っこで移動しただいくんは、トイレに行くときも、ランチルームへ行くときも抱っこをせがみました。
むりだ…腰がもたん。なんでこの園はこんなに移動が多いのだ…。怒って昼食中に寝てしまったり、トイレに行かないで部屋で漏らしたりと大変でした。
お昼寝中に担任からだいくんの家庭環境を聞き、甘えたい、寂しい…が溢れているということを再確認。確認はしたものの、わたしの燃料が切れはじめました。
自分に、自分の体力にゆとりのないときの受容難しい💦 最後のおむつ替え。どんな言葉にもなびかず、ニヒルの笑みで小ばかにされたわたしは降参しました。「もー、むりっ」
そんなだいくんとの関係が、最近変わってきました。
今日は嬉しい変化についてお伝えします。
だいくんとの関係の変化とだいくんの変化
- 甘えてもらえる存在になれた・・・補助はその日によって入れ替わり。毎日一緒にいられないから、だいくんがなかなか心を開いてくれないのは仕方がないことだと諦めていました。受容を意識し始めてから少しずつ距離が縮まり、気づくと寄りかかっていたり、ジャンプして抱きついてきてくれるようになりました。重量級なので重いですが…嬉しいです。
- 言っていることが聞き取れるようになった・・・片言言葉でなにを言っているか分からないけれど、ワーワー気持ちを噴出させている。分からん!と諦めていただいくんの言葉が聞き取れるようになってきました。聞き取れないときにも、どんなことを伝えたいのか読み取れるように。だいくんの言葉は変わっていないので、わたしの問題だったのだなぁと再認識です。
- 自分で歩く、移動するがスムーズにできるようになった・・・外遊びへ、トイレへ、おやつへ…。一つ一つの移動でグターと脱力して、自分で動く気持ちゼロだっただいくんが、自ら準備して歩いて移動しています。靴下が履けないときに「やって」と言えるように。時には脱力系男子に戻ることもあるのですが、階段でジャンプを楽しみながら下りる姿に成長を感じます。
子どもは正直
子どもは相手が本当に自分を受け入れてくれるのか敏感なのでしょうね。
今までも受け入れようとはしてきたものの、跳ね返されるたびに「やっぱりムリだわ」と諦めていました。
- 自分で動きたくないという気持ちがある
- どうしてか分からないけれど、やる気がでない
- 淋しい気持ちが膨らんで、怒りたいがある
- お迎えは怒るママではなくて、パパがいい
だいくんの行動や言葉から気持ちを拾って「そうなんだね」と受け入れることを積み重ねて、だいくんとの距離が縮まってきました。
そうだよね。
- 分かってくれた
- この人は信頼できる
そう思ったとき、パワーがでるよね。
分かってもらおうとする前に受け入れる
自分に余裕がないときには「時間ない」「ムリ!ワガママ言わないで」と子どもの気持ちを断ち切りがち。
そんなとき、深呼吸をしてから子どもと目を合わせて「〇〇したい気持ちがあるんだね」と言ってみてください。
(例) 子どもが「歯磨き嫌」と言った場合
そっかぁ、歯磨きが嫌なんだね。どうして嫌なの?
「まだ遊びたい」
遊びたいから歯磨き嫌なんだね
「うん」
お母さんは〇〇ちゃんに、虫歯になってほしくないという思いがあるんだよ
「でもイヤ!」
そっか、嫌なんだ…。あっ!じゃあ✨パパパッと早く終わらせちゃう新幹線コースと、あと10数えてから歯磨きするかくれんぼコースなら、どっちがいい?
受け入れた上で選択肢を渡して子どもが選ぶ。
選択肢はお子さんに合わせて考えてくださいね。
色々な選択肢を出していくうちに、どんな言葉に興味を出すかが分かってきますよ。
最初は上手くいかないかもしれないけれど、理解されていることが伝わっていくうちに、だいくんのように変化がおこるかもしれません。
今日のワンチャレンジ
一日の中で一回でもいいから、手を止めて、足を止めて、子どもの気持ちに寄り添ってみる♪