子どもの健康

【子どもの急性膵炎③】長期入院時の勉強対策

入院中の一日

絶食時は、食べることも出来ずにずっとベッドの上です。

体調が良くご飯を食べられる時の一日を書き出します。

  • 起床
  • 朝食
  • 担当医による診察
  • その時に応じて血液検査や投薬など
  • 自由時間
  • 昼食
  • 自由時間
  • 検査・点滴交換
  • シャワー
  • 夕飯
  • 自由時間

入院中で元気が出てきたときほど暇なことはありません。

外には出られない。

動けない。

周囲に人はいる…。

お見舞いで本をたくさん頂き、ひたすら読んでいました。

許可をもらえた日には、病院内を散歩しました。院内のコンビニを嬉しそうに歩いていたっけ。

授業を受けられない不安

入院して数日後、何教科かの教科書やノートを持ってくるようにお願いされました。

勉強なんてするのかな…と思いつつ、足りないものは学校へ取りに行き、病院へ運びました。

ある日仕事を終えて病院へ行くと、何だかすごく疲れている様子。体調が悪いのかと心配になりました。

検査のために希生が病室を出ている間に、看護師さんがそっと教えてくれました。

「希生くん、昼間一生懸命勉強しているんですよ」

驚いて教科書の下にあったノートを覗きました。

ノートには、一日に数ページ分の勉強をしていました。

検査から帰った希生に「頑張っていたんだね」と言うと「まあね」と照れくさそうに言い「その日の時間割に合わせて勉強しているんだ」と言いました。

その日進んでいると予想した教科書のページを、ノートにまとめていました。

自主学習以外の勉強方法

退院が伸びた時には、心配とともに焦りを感じました。

希生自身も感じていました。

自学勉強だけで大丈夫だろうか…。

学びたいと思っている希生に何か方法はないものか…。

病院に来てくれる家庭教師を探す?

病院内の養護学校へ移る?

手続きに時間がかかったり、面会者は家族に限られている問題があったりして難しかったです。

希生にスマホを持たせたのは、高校入学後。

入院当時は希生だけでなく、わたしも夫もスマホデビューしていませんでした。

思い切って家族用のタブレットを購入&契約しました。

手元に来て使えるようになったのは退院の3日前だったのですが、タブレットがあることで学びの選択肢がこんなに増えるんだと驚きました。

もっと早くあっても良かったのかな…と思いますが「こんなに本に没頭出来た時間はなかった。色々考える時間になった」と言った希生を思い出すと、なくても大丈夫だったなという気もしています。

1ヶ月を超えるような長期入院なら、活用をお勧めします。

タブレットはOCN モバイル ONEで契約しました

スマホデビューをしていないわが家が選んだのは、OCN モバイル ONE 音声通話なしのデータ通信専用SIM。月3GBまで使えて税額1.188円でした。

タブレット代の初期投資はそれなりにかかりましたが、格安スマホの月々の支払いは安くて驚きました。

最初の設定が少し大変でしたが、電話で教えてくれたので何とかなりました。

使いすぎが心配な方なら110MB/日や170MB/日を選ぶのもいいと思います。現在の希生のスマホもそう契約しています。

スマホやタブレットで出来る勉強方法

タブレットを使って、映像授業を見たり、アプリを使って英単語や漢字検定の勉強をしたりしました。

希生が使ったものを書き出してみます。

退院後に活用するようになったものも含んでいます。

無料のものから月額3.000円のマナボまで、安くて効果的なものがたくさんあります。

もちろん入院しなくても使えるものなので、学習方法に困っている方がいたら覗いてみて下さい。

特に良かったと思うものは、スタディサプリの藤原和博先生の映像授業です。

藤原先生の授業は「よのなか科」。

「よのなか科」で思考力を高めるアクティブラーニング講座

経済・学校・仕事・社会・起業

5つのテーマで、正解がひとつではない問題と向き合う講座です

仲間との「ブレインストーミング」「ロールプレイング」「ディベート」を通じて思考力を鍛えます

この授業を2度目の入院で何本も見ました。

どうすれば稼げる大人になれるのか?

面接試験に合格するコツは?

いじめや自殺や体罰について親や先生がダメだって言うだけで止まるものだろうか?

などをテーマに、正解がひとつじゃない課題をブレストやディベートすることで、思考力・判断力・表現力=情報編集力を養います

ワクワクしませんか?

わたしも一緒に映像をよく見ました。

今講座に通っているのは、藤原先生の書いた「10年後、君に仕事があるのか」という本を読んだことも関係しています。

14日間の無料期間がありますので、藤原先生の授業だけでも…なんちて

これからどう生きるかのヒントがあります。

授業の遅れ

定期テストを一回受けられなかったことは、受験には作用しなかったです。ホッとしました。

休んだ日数は私立高校に影響が出ました。

休んで受けられなかったところを理解しきれず、少しずつ数学に苦手意識が出てしまい今も苦戦しています。

学校に行けるようになって、2時間補習を受けさせてもらいましたが、3週間分を2時間は無理でした。もっと教えてと言えるタイプなら良かったのですが、希生はそういうタイプではありませんでした。当たり前ですが、基本で躓くと応用が解けないみたいです。

入院から得たもの

数学への苦手意識など失ったものもあったけれど、振り返れば得たものも大きかったなぁと思います。

入院前までの勉強は仕方がないからやるギリギリの対策でやる休憩多めでダラダラとやっていました。

入院を経験して毎日の生活が当たり前ではないことを知り、余裕をもって取り組んでおかなければと思ったそう。

退院前は「そんなにダラダラしていて大丈夫?」「やらなきゃいけないことは終わってる?」等の声掛けをしていましたが、退院後は必要なくなりました。

計画を立てて自分で勉強を進めるようになりました。

入院時のことを振り返るたびに、希生が言います。

「あの時は辛かったけれど、病気になっていなかったら今の僕はいないよね」

どうして勉強するの?

「自分の未来の可能性を広げたいから。入院した時にやりたいことがたくさん浮かんだんだ」

今、お子さんが入院されて不安な方に伝えたい。

失ったものの代わりに、きっと何かを得ています。

ただ、スマホを与えておけば安心と放ってしまうのは心配です。

どんなふうに時間を使うか、親子で一緒に考えられるといいですね。もちろんそれは、勉強じゃなくてもいいと思います。

ネット環境が普及している今だから、出来ることがいっぱいあります。

その参考に少しでもなれたら嬉しいです。

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