子どもの健康

【子どもの急性膵炎①】原因・症状・入院・治療について

急性膵炎とは

急性膵炎とは、膵液に含まれる消化酵素に膵臓自体が消化されてしまうことにより、膵臓や関連する器官に急激な炎症が起こる病気を指します。

膵臓は、口から摂取した栄養素を分解するため「消化酵素」と呼ばれる物質を分泌しています。この消化酵素は物質を溶かす作用がとても強く、健康な状態であれば外から摂取された食べ物に対してのみ働くよう調整されています。しかし、急性膵炎では、こうした調整機能がうまくはたらかなくなり、消化酵素が膵臓自身を溶かしてしまうようになります。

急性膵炎について | メディカルノート

急性膵炎って聞いたことはありますか?

わたしは聞いたことはあるようなないような、そんなレベルでした。

ある日突然、そんな病気にまさか自分の息子がなるなんて思いもしませんでした。

急性膵炎を一言で言えば何らかの原因により、自ら分泌している酵素によって膵臓が炎症している状態のことです。

発症した時に調べても、大人の膵炎についての情報は出てくるものの、子どもの膵炎についての情報が少なかった。

不安で仕方ありませんでした。

振り返るのも辛くて苦しかったことも、今なら書ける気がしてきました。

息子(希生)が経験したこと、乗り越えてきたこと、今向き合っていることを伝えることで 、同じ症状を発症しているかたの不安を少しでも和らげることが出来たらいいなと思います。

急性膵炎の原因

大人の急性膵炎の一番大きな原因はアルコールの摂取、胆石の詰まりによるものと言われています。

希生が発症したのは中学生。アルコールはもちろん飲みません。

胆石の詰まりもみられませんでした。

何度か痛みで病院へ運ばれる中で行った検査は、超音波やCT以外に内視鏡検査、遺伝子検査も行いました。

子どもの急性膵炎の原因は分からないことも多いそうです。

発症

中学在学中に何度も救急車にお世話になったのですが、急性膵炎と診断されたのは3回目の時でした。

それまでの2回が膵臓の炎症によるものかどうかは分かりません。

1度目も2度目も病院へ到着すると症状が落ち着いたこともあり、細かな検査をしなかったからです。

1度目と2度目の運ばれた病院が違ったことも大きな原因だと思っています。

1度目は総合病院で小児専門の医師がいませんでした。

2度目は子どもの頃に喘息治療で通っていた大きめの小児病院でした。

「同じ症状が続いているから心配です」と訴えても「前の診断が分からないから、何とも言えない。今はこんなに落ち着いているし様子をみましょう」と言われました。

3度目に学校から電話があり、前回と同じ症状が出ていることを伝えられたとき、2度目に運ばれた「〇〇病院に運んで下さい」とお願いしました。

前回のカルテがあることで何度も繰り返していることを理解してもらえ、すぐに項目の多い検査をしてもらえました。

そして膵臓の炎症が分かるアミラーゼの数値が高いことが分かり、小児医療専門の病院へ移りました。

「急性膵炎」と言われた時はショックも不安もありました。でも、何度も救急車で運ばれて原因が分からず不安だったので、やっと病名が分かった…という安心感もありました。

症状

症状は毎回同じです。

給食の時間からしばらく経って、腹痛が起こる。

吐き気を伴う強い腹痛に変化する。

のたうち回って苦しむ。

背中が痛い。みぞおちを中心に刺すような痛みだそう。

入院と治療

血液検査・レントゲン・エコー検査・CT検査をする。アミラーゼの数値が高いため、入院決定。

ブドウ糖・水分・すい臓の炎症を抑える点滴開始。

急性膵炎の治療は絶食です。

食事をすると消化酵素が出て膵臓をまた攻撃してしまうため、食事も水分摂取も絶って膵臓を休めます。

水も飲めないって過酷です。

お腹はすくし、口が乾いて辛そうでした。

絶対に飲みこまない約束で、うがいをさせてもらえるようにお願いをしました。

血液検査の様子を見ながら、ゆっくりと摂取を開始していきます。

はじめは水のみ。

久しぶりに水を口にしたときの希生の表情は幸せそうでした。

「水ってこんなに美味しかったんだ」と言っていました。

プリンやゼリー、粥。

まだお腹にたまるものは食べられません。

テレビに出てくる食べ物を見るのが辛そうでした。

何度も繰り返される痛み

食事が普通食にやっと戻り、点滴が外れてもう少しで退院かも…

そう思ったとたん腹痛が始まりました。

激しい痛みに耐える姿に涙…。

「つらいね…痛いね…」と言いながらさすることしか出来ません。

点滴&絶食生活に戻りました。

痛みも数値も戻って、少しずつ回復へ。

やっとお粥。点滴も外れた。

久しぶりのお肉(ささみだけど)…今度こそ退院出来るかな。

そしてまた、痛みがきました。

「先生呼ぼう」

「いや、止まるかもしれないし様子見る」

先生を呼んだら、また一からのやり直し。

痛みが激しくなるお腹を押さえながら、希生が呟きました。

「く……そぉ……」

ずっとこの繰り返しになるのではないか…

希生もわたしも絶望の中にいました。

※次回は、繰り返される痛みの原因とその治療について書きます。

 

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