男の子は女の子よりも身体が弱い?
息子(希生)は体が強くありません。
すぐに風邪をひき、熱を出す。
「男の子って小さいうちは、体が弱いのよ。でも、大きくなるにしたがって体が出来ていくから大丈夫」
そんな言葉を何度も聞きました。
男の子の身体が弱いのかどうかについて調べてみました。
私たちの性別は、染色体によって決定されます。性別を決める染色体には「X染色体」と「Y染色体」という2つの染色体が存在します。
X染色体を2本持つと「女性」になります。=XX
X染色体とY染色体を1本ずつ持つと「男性」になります。=XY普通、染色体とは2個同じものが対になっています。しかし男性の場合、「X」と「Y」という違う染色体が組み合わさったものなので、どちらか片方に異常があった場合、補完ができないために弱いのです。
しかし、現代医学は日々発展を遂げ、乳幼児期の死亡率も低下してきており、明らかな男女差を感じなくなってきたのが現状です。
なるほど。
今は大差なくなってきているのですね。
今日は、小さい時に苦労した喘息について書いてみたいと思います。
喘息性気管支炎とは
はじめから喘息と言われたわけではありません。
喘息性気管支炎を何度か繰り返しました。
喘息性気管支炎とは
喘息様気管支炎ともいう。
風邪から気管支炎を起こしたもので喘鳴がつよく、いつまでもゼイゼイといってなかなか治りにくいものをいう。
喘息性気管支炎をおこす流れ
希生の場合です。
- 咳や鼻水が出る
- 熱は出る時もあるし、出ない時もあります
- どんどん咳がひどくなり、背中や胸に耳を近づけると喘鳴が聞こえる
- 咳がひどくて眠れなくなる(特に朝夕)
通院での治療
- 胸の音を確認
- 呼吸機能測定器具(ピークフローメーター)で酸素が足りているかの測定
- 吸入をする
- 気管支を広げる薬やホクナリンテープをもらう
入院した時の治療
咳がひどくなると呼吸が苦しくなり、5日~1週間の入院を何度かしました。
点滴は発作が重い期間はステロイドも使用しました。腕に点滴針さされて、小さなベッドにぐったりと横になる姿を見ると、胸が張り裂けそうになりました。
何度目かになってくると、家にいて苦しそうだと何も出来ずに心配なだけなので、かえって入院出来た方が安心な気持ちにも変わっていきました。
入院した病院は付き添いが必要だったので、狭い病室の簡易ベッドで一緒に過ごしました。その時希生は4~6歳だったので、好きな玩具や絵本を持ち込んでどうにか過ごせましたが、1~2歳の子が泣き叫んでいて大変そうでした。
腕に刺された点滴は不快だし、知らない場所だし、不安ですよね。
吸入器を購入しました
何度も発作が出たので、吸入器を購入しました。使用していた物は譲ってしまってないのですが、こんなタイプのものでした。
苦しそうな時に吸入するとラクになることが多くて、吸入器のある安心感は大きかったです。
喘息性気管支炎と小児喘息の関係
病院では喘息性気管支炎を何度も繰り返すと小児喘息と言われました。
記事を書くために改めて調べてみましたが、明確な線引きについて書かれているものは見つかりませんでした。
引き起こす原因になるもの
風邪のウイルスや病原体。
アトピー型と非アトピー型があるそうで、ストレスや過労なども要因のひとつになるらしいです。
シングレアチュアブル錠の服用
かかりつけだった病院に治療&予防のために毎日飲むように言われて服用しました。
サクランボ味で不味くないものの、毎日飲むのが大変でした。
毎月混んでいる病院へ薬をもらいに行くことも。
この薬についてはわたしの中で疑問が湧いていて、色々調べました。
なぜかというと、引越し後通い始めた耳鼻科の先生に「この子は花粉症だけれど、ハウスダストなどへの反応もないし、喘息ではないでしょう」と言われたのです。
え?あんなに頑張って通院して治療していたのに?と驚いて。
シングレアが病院の儲けの手段では?なんていう記事も目にしちゃってモヤモヤしていました。
ある記事にこんなことが書いてありました。
「シングレアを毎晩飲むように勧めたお医者さんも、シングレアが不要と言ったお医者さんも、どちらも間違いではないですよ」
「喘息予防にシングレアが効果的、というのは一般的な考えで、私達もこの10年、予防薬として処方してきました。でも、これは最近の話だけど、軽度の喘息の場合は不要なのでは?という意見も出てきています」
「年に数回しか症状が出ない軽度の喘息に対して、365日薬を服用しつづける必要はないのではと。その程度なら、症状が出てからの対処でも効果は変わらないのではというのが、最近の傾向です」
「どうしても心配なら処方しても構いませんが、今のお子さんの症状とお母さんのお話をお聞きする限り、私も対症療法で良いかと思います」
この記事に出会えてすっきりしました。
あの時「飲まなくてもどちらでもいいよ」と言われてもパニックだったかもしれません。藁にもすがる思いだったから。
喘息の発作と仕事
症状がひどかったのは、希生が保育園時代でした。
わたしは仕事に復帰したばかり。
体調不良で職場の園に電話がかかってくるのは常連で、入院になったら1週間は欠勤しなければいけません。
希生が心配な気持ちとともに、周囲に迷惑をかけている後ろめたさが大きかった。
このくらいなら大丈夫かな…そう思って無理に保育園に行かせると、一気に悪化しました。
喘鳴が始まったら自然に治るのは難しかったです。何度か入院を繰り返して分かったことです。
- 早めに通院する
- 出来れば耳鼻科で吸入・鼻水を吸い取ってもらう
- こまめに吸入に通う
入院になるよりも、こまめに通院して吸入をして回復へ向かう方がずっと良いです。
ホクナリンテープも効果はありますが、直接薬が気管支に届く吸入が一番。
通っている耳鼻科では、喘鳴がひどい場合は吸入だけではなくて点滴で気管支を広げてくれます。一気にラクになります。
病後児保育を利用しました
退院後、体力が戻るまでは元気がなくて保育園に行かせることが心配でした。
思い切って病後児保育を利用することに。
始めは慣れない場所に緊張していたようですが、少人数の受け入れのところだったので、1:2や1:3で看護師さんに寄り添ってもらって自由に過ごせるので、嫌がらずに行ってくれました。
一日どんなふうに過ごしたのかを細かく教えてくれて、薬も飲ませてもらえました(持参したもの)。
「本調子でない子どもを預けて仕事している自分はダメな母親だ」という思いがどこかにあって、息をきらして迎えに行きました。
ある日「そんなに頑張りすぎなくていいですよ。少しの時間でもゆっくりしてから迎えに来て下さい」と言われて涙が出ました。
病後児保育は発熱ありの場合はお願いできませんが、病児保育の場合は発熱や感染症でも預かってもらえる場合もあります。
お住まいの地域でどんなサービスがあるのかを調べておけば、いざという時に安心かもしれません。
家で出来ること
家で過ごす中で出来ることです。
- 家の中のアレルゲンを減らすために、きれいにする。
- 水分を多く摂るよう心掛ける。
- 加湿をする。
- 鼻水がのどに下りてくると、痰が出て気管支も炎症します。鼻水吸引器があると便利です。
- 咳が辛い時には枕を高くする。
あとは当たり前のことですが、栄養と睡眠です。
健康ってありがたいです。
まとめ
「こんなに発作を繰り返しているんだから、小児喘息ですよ」と言われた時に、何だかとてもショックでした。
アレルギーが起こらないように、掃除も気をつけていたのに…何がダメだったのだろうと自分を責めました。
入院で点滴をしている姿を見て「様子を見るという言い訳のもとに、仕事を優先させてしまった」と自分を責めました。
子どもの病気は身体のつくりも大人とは違い、色々な変化に弱いです。
具合が悪い時は遠慮せずに病院へ乗り込みましょう。早目の治療が一番です。
希生は小学生時代水泳を習いました。体力の変化に伴い、発作は少なくなりました。
中学時代に2~3度季節の変わり目に軽度の発作が出ましたが、それ以降は出ていません。
子育てに心配はつきものですね。
わたしと息子の経験が、どなたかの参考になったら幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。