泣いてしまう理由を探す
泣き虫は子どもなのですから仕方ないのですが、泣く理由が分からない。
「そろそろご飯だから、おもちゃを片づけしよう」で泣く。
「お母さんご飯の支度をするから、ちょっと待っていてね」で泣く。生後半年で始まった人見知りと後追いが2歳になっても続いている。
そして、泣き始まると長いのです。
気持ちの切り替えが下手な子でした。
よしよしと気持ちに寄り添っていると、いつまでも泣く。
かといって、少し距離をおこうと突き放しても泣く。あ~、どうすればいいのだ!
分からなくなって、息子と一緒に泣いた日もありました。
息子(希生)が泣く理由を探しました。どんな時に泣いているかを観察します。
すると状況の変化に弱いことが分かりました。
楽しんでいたものを片づけるという変化に驚いて泣いているんだ…。
ふむ…どうしたら、驚かずに泣かずにすむかな。
時計を使ってカウントダウン
少し前に知らせるということを始めてみました。
「長い針がここ(数字を指さして)にきたらお片付けしようね」と伝えてみました。
まずは5分前に一度→やっぱり泣く( ;´・ω・`)
カウントダウンのように15分前、10分前、5分前に声を掛ける。
あ、顔は崩れそうになっても泣かないですんだ✨
数字では分からないので、時計の数字の上に動物を書いて貼り付けていました。
「うさぎさんのところに行ったらお片付けね」
理解できるようになったら、数字で伝えました。
片づけに関しては、泣くことが減っていきました。
園でも使えるカウントダウン
この方法は職場でも良く使っています。
「はーい、そろそろ片付けね~」と声を掛けても、はかどらないことありませんか?
「えーーーー!ヤダ!」という声もあちこちから聞こえます。
泣く子はいないにしても遊ぶから片付けるへの切り替えは、大人が考えている以上に子どもにとってはハードなことです。
延長保育の3歳児を担任していた時に、お片付けの時間を前もって知らせることにしました。
数字は分かる子と分からない子がいたので、付箋を切って矢印にして、片づけの数字の場所に貼りました。
数日続けると、子どもたちのほうから「先生、もう矢印のところになったよ」と言ってくれるように✨
希生のときとの差はなんだ( ゚Д゚)
「本当だ~。気づけたの?すごいね~✨みんなにも教えてあげてくれる?」とその子に言うと
「おーい。みんなー!もう矢印のところだから、片づけだよー」と伝えてくれました。
「おー本当だ」と言って片づけを開始することが出来るようになりました。
希生ほどではないにせよ、気持ちの切り替えがスムーズでない子もいるので、その子にはカウントダウン方式で個別に声を掛けます。
工作などしていて、夢中な子にはどこまで仕上げたいかを聞いて援助し、その先は他の時間で仕上げることを決めておきます。
一人一人何をして遊んでいて、何に夢中になっているかを観察しました。
タイムタイマーとは
このカウントダウン方式。正式にはタイムタイマーと言います。
自閉症児Fくんの加配をした時に知りました。
残り時間を可視化することで時計や時間・数字などを理解することが難しい方も、一目で残り時間が分かります。
発達障害の支援によく使われますが、普段の子育てにも活用できると思います。
希生が幼い頃、こんな時計があったらな…と思っていたの。
ずいぶん後になってあったことを知りました。
小学生なら勉強時間に使用したり、朝の登校準備にも使えそうですね。
タイムタイマーを使用する時の注意点は、楽しいことを制限するためだけに使用しないことだそうです。
おやつまでの時間や車でお出掛けの時に「あとどれくらいで着く?」と聞かれることがありませんか?到着までの時間が分かるなど、時間が減っていったら楽しいことがある、と使うことが時間配分を覚えるコツだそう。
片付けの時も片付けまでの時間としてタイムタイマーを使用するのではなくて、片付け後のお出掛けやおやつまでの時間として使うと良いかもしれませんね♪
大丈夫、少しずつ成長します
時間や気持ちの切り替えが上手くいかずに、泣いていた希生も大きくなるにしたがって、自分で切り替えられるようになっていきました。
休憩時間や、夕飯、お風呂の前に次にやる勉強の準備を机の上にしておく姿を見ると、成長したのだなぁと感じます。
「準備しておくと、次のことに取りかかる時間が短縮されるんだ」と言っています( ̄∇ ̄;)←ほー、どの口が偉そうに…(心の声)
テスト前なのについスマホに手が伸びてしまう時には、時間制限アプリでガチガチに固めています。
いつになったら時間の管理が出来るのかしら…とモヤモヤしていましたが、心配しすぎて損した気分です。
ガミガミ言うのも疲れますよねぇ。
だからと言って放置しても、前に進まない。
言葉で伝わらない、伝わりにくいと感じた時には目で見て分かるようにすると、解決出来ることも多いですよ。
同じような悩みを持っている方の参考になったら嬉しいです。
お読みいただき、ありがとうございました。