コロナも落ち着いてきて高校の説明会や体験授業、進学フェアなどの予定が少しずつ入り始めているのではないでしょうか。
息子の高校受験時、公立私立合わせて8校の説明会や体験授業と進学フェアに3回行きました。

「あの高校が気になるけれど、無理かも…」と悩む息子の背中を押せたのは、家づくりの経験からでした。
高校選びと家づくり
建てたい夢の家はあるけれど、予算が限られていたわが家です。
家づくりを始めたころは、どちらかの実家を建て直して一緒に住む予定でした。
土地代を考えなくて済んだので、予算に余裕があったのです。
突然の白紙宣言で、2世帯住宅はなくなりました。
土地代に予算を取られて、家にかけるためのお金が大きく削られてしまった。

せっかくの家づくりなのに、現実を見すぎて諦める気持ちが勝っていました。
そんなとき、間取りを一緒に考えてくれた建築士さんが…
建築士さんの一言
一度全部の夢を入れてみませんか?全部入れてみると、何が必要で何が必要でないか分かってくるものですよ
と言ってくれました。
…え?いいんですか?
絶対無理な夢の間取りですよ。
ボツになる図面ですよ💦
屋根裏部屋をつけたいし、
天井は高くしたい、
丸い窓をどこかにつけたいし、、
軒は長くしたい。
いい素材の屋根をつけたい。
壁は汚れの付きにくい素材で、
収納めっちゃいっぱいほしい!
浴室乾燥に室内物干し!!
あとあと…
という、ただのワガママな夢の図案を、本当に書いてくれました。
目が飛び出るくらいの額になったのですが、図面となって形になった時満足感を感じました。
満足感は不思議と冷静な気持ちを生みました。
最初から諦めずに大切にしたいものを明確化する
全部出してみたけれど、本当に必要なものってなんだろう。
夫と2人で話し合いを重ねました。
- 家族はこれから増える?減る?→3人で住む時間。2人になって住む時間を予想計算。
- 本当に必要な大きさ、部屋数にしぼる→予算も同時にしぼれる。
- 収納たくさん作って何を入れる?→出し入れを考えたときに、収納として大部分を占めるサーフィン&キャンプグッズは玄関に近い場所がベストでは。
- 老後に家は建て直す?→ムリムリ→だったら足腰悪くなっても大丈夫な家を今から作ろう。
- 廊下って必要かな?部屋と部屋をつなげて廊下や階段を削ったら…?など。
仕事とはいえ、面倒な作業に付き合って下さった設計士さんに心から感謝しています。嫌な顔ひとつせず、何度も書き直してくれました。
不要なものを削いでいき、必要なものを残したら、いつの間にか最初の図案とは全く違う家になりました。
2階建ての蔵&屋根裏つきの豪邸から小さな平屋です。
平屋を作るなんて、頭の片隅にもありませんでした。
家は小さくなっても、削りたくない部分は守り抜いて作ったこだわりのマイホーム。
10年経ちますが、大好きで居心地の良いわが家です。
家ブログ
この経験が息子の高校選びにどう関係があるかというと…
遠回りしたほど納得できる
家から2時間以上かかるG高校への気持ちが高まっていたときがありました。毎日高校の案内の、その高校のページを気が見ていることに気づいていました。
「あ~気になるなぁ。でも遠いし、倍率は高いしな……」とブツブツ言っていた。
その時、家づくりの話をしたんです。



本当は電車が苦手なわたしを気遣っていたのかもしれません。一人で行くには遠い距離だったし。
酔い止め薬に酔い止めバンドして、電車と徒歩で2時間半。なんとか辿り着きました。
実際に見に行ってみたら、案内本では分からなかった面がたくさんありました。
何よりも、ここの毎日通うんだ~というイメージが湧いたと思います。
結果、その高校は、受験しませんでした。
【公立高校受験まとめ】行きたい高校の見つけ方と親が出来るサポートについて
でも、無駄足ではないよね。


行きたい高校の見つけ方、まとめ
いやいや、うちの子は行きたい高校がないんです。
何を考えているかが分からなくて…というかたも、もしかしたらいるかも。
「選択できない」の裏返しに、子どもの中に「選択してはいけない」「選択しても尊重してもらえない」がある場合があります。
親が主導で「あっちもこっちの高校も見てみよう」と引っ張って行動しても、残念ながら子どもには何も残らない可能性があります。
お子さんとの関係に悩んでいるかたは、子どもに自分がどんなことを望んでいて、それはどうしてなのかに向き合うところからスタートです。
