今週来週と卒業式や卒園式に参加される方も多いのではないでしょうか。
わたしの勤務している園ももうすぐ卒園式で、子どもたちが証書受取りの練習中です。
その子たちが年少さんの時には、年間を通して補助に入っていたのですが、手のかかる子が多い学年でした。
おもらしが多くて一日中パンツを洗っていた日も!
手(や足)が出る子も多くて、目が離せない日々でした。
その子たちが証書を受け取る練習をしている姿を見ると、胸が熱くなります。
一緒に卒園遠足に行って感じた、この2~3年の成長の大きさ。
来月はこの園にはいないのだな…という淋しさも。
たくさんもらってきた手紙、書いて下さったお母さん方も忙しさの中、悩みながら書いてくれたのかなぁと思い出して、久しぶりに広げてみました。
心に残る手紙の書き方
頂いた手紙は、子どもたちやお母さん方から頂いたものを含めるとすごい量になるのですが、場所を取るものの捨てられません。
この仕事を20年以上しているので、全員のことは覚えきれていませんが一枚一枚読んでいると、その子の姿が浮かんできます。
お母さんから「ありがとう」がギッシリ詰まったラブレターみたいな手紙も時々ありますが、嬉しいけれど照れます。あまり読み返しません。
何度も読み返したくなって、当時のことを振り返ってほっこり出来る手紙の特徴です。
- 親子で書いている…同じ紙にでも、違う紙でもOK。お子さんの絵にお母さんの文章。お子さんとお母さんそれぞれからのメッセージがあると、すぐに思い返せます。
- 思い出に残ったシーンが書いてある…その子が現れているエピソード、思い出が書いてあると「そうそう、そんなことあった!」と笑みがこぼれます。
- 皆とちょっと違う工夫やプラスワンがある…これについては後ほど詳しくご紹介します。
嬉しかった手紙を紹介します
実際に書いてもらった内容を一部抜粋してご紹介しますね。
AくんとAくんのママから
Aくん…ようちえん、たのしかったよ。またくるね。
Aくんのママから…入園式の日、駆け回るAをたよらこ先生が抱っこしてくれたあの日のことがつい先日のことのようです。まだまだ幼いところはありますが、先生方に見守られて成長することが出来ました。どうもありがありがとうございました。
Aくん、入園式で椅子に座っていることが出来ずに駆け回っていたのです。もうね、どうしようかと思いましたよ(←内心)。抱っこして舞台に一緒にいたのでした。懐かしくて涙が出ました。 Aくんの「またくるね」がかわいいなぁ♡
B子ちゃんとB子ちゃんのママから
B子ちゃん…しょうがっこうにいくけれど、おうちがちかいからこんどあそぼうね。
B子ちゃんのママ…三年間本当にお世話になりました。年少組でお世話になった時から、ずっとたよらこ先生に受け持ってもらいたいと思っていたので、願いもかなって親子共々充実した幼稚園生活が送れました。B子は初めは友だちも出来ず、どうなる事かと心配していましたが、最近ではお友だちも何人か出来てホッとしています。無事に卒園することが出来るのは、いつも見守ってくれた先生のおかげです。ありがとうございました。
Bちゃんは控えめな女の子でした。お母さんはしっかりタイプの心配性。
Bちゃんの得意な運動神経の良さを前へ前へ引き出して、自信がついてきたら積極性も出てきました。
実家が近所なので、風のウワサでは陸上で素晴らしい結果を出していると聞きました。
嬉しかった工夫・プラスワンについて
★工夫がスゴい!
面白いと思ったのは、あいうえお作文風のお手紙です。実名を出せないのですが、たよらこだとしたら
た…たくさん遊んでくれる
よ…陽気な先生
ら…ランドセルを背負う小学生になるけれど
こ…これからもずっと忘れないよ!
みたいな感じ。
わたしの作り方ヘタですけれど💦そのお母さんが作ってくれた数行の作文で、わたしは笑って泣きました。
★ミニアルバム
手作りのアルバムを頂いたこともあります。
大きいものをもらっても困りますが💦色紙や画用紙に、行事で一緒に撮ったお子さんとわたしの写真を貼ってくれました。
★お子さんの写真を顔だけ切り抜いて、将来の夢と合体させる。
例えば消防士になりたい子なら消防服を着た人の切り抜きに、その子の顔を貼って吹き出し式のメッセージを入れる。吹き出しちゃう楽しさでした。
★ビデオテープ(←時代を感じる)
動画ですね。行事の一部をダビングしてくれた方もいました。嬉しいけれど、リレーで走っている自分の姿は消したい(笑)
大切なものは気持ち
すごく凝っていなくても文字数が少なくても、伝えたいのは気持ちだし、受け取りたいものも気持ちです。
中には品物を渡して下さる方もいて、もちろん嬉しいのですが負担に感じる場合も。
品物なら、先生方皆で食べられる菓子折りをお勧めします。
わたしも息子がお世話になった先生に、保育園~小学校までは最後にメッセージを書いていました。
小学校高学年の頃には、ミシンでミニ巾着(歯ブラシセットが入る大きさ)を二人で製作して、ミニメッセージ付きで希生から先生に渡したこともありました。男の先生で、歴史好きな希生が御朱印集めをするきっかけをくれるなど大きな影響を受けた先生でした。
まとめ
どんなものを渡そうか、どんな文章を書こうかを迷ってくれている。それだけでうれしいです。
きれいな文章や高いものよりも、自分らしさやその子らしさを出して素直に表現を。
出会えたことに感謝して、おめでとう&さようならが出来ますように。
